最後まで読まないで

始業チャイムが鳴る前に教室に入るのがルールだ。ある日、私は寝坊してしまい、走って学校へ向かった。校門をくぐった瞬間に、キーンコーンカーンコーンとチャイムが鳴り響いた。「あぁ、間に合わなかった!」と悔しがりながら、遅刻の言い訳を考えて下駄箱へ向かう。でもおかしいな。すれ違う生徒たちも、校庭の先生も、みんなチャイムの音の中で、剥製のように完全に動きを止めていた。