最後まで読まないで

好きな人と両思いになれるおまじないを教わった。赤いペンで手首に相手の名前を書き、絆創膏で隠すだけ。誰にも見られずに一週間過ごせたら願いが叶うらしい。私はさっそく先輩の名前を書いた。三日目、体育の着替え中に絆創膏が剥がれそうになり、慌てて押さえた。ふと視線を感じて振り向くと、クラスメイトの女子が私を見ていた。彼女の両腕には、隙間がないほどびっしりと絆創膏が貼られていた。