小学校の卒業文集を久しぶりに開いた。皆が将来の夢や楽しかった思い出を綴る中、クラスで一番大人しかった彼のページだけが異質だった。真っ白なページの真ん中に、小さな字で一言だけこう書かれている。「絶対に全員、許さない」当時、彼が密かにいじめられていたなんて、誰も知らなかったし気にも留めなかった。ふと、来週予定されている初めての同窓会の案内状に目を落とす。幹事の欄には、彼の名前があった。