最後まで読まないで

スマホのパスコードは、絶対に忘れないように自分の誕生日に設定している。もちろん誰にも教えていない。ある朝、スマホを開こうとすると「パスコードが違います」と表示された。何度入力しても開かず、仕方なくデータを初期化する羽目になった。翌日、親友にその話をすると「災難だったね」と優しく同情してくれた。私は頷きながら、彼女の手元を見て言葉を失った。彼女は自分のスマホを、私の誕生日で解除していた。