その夜、ベッドに入っても一睡もできなかった。
スマホ画面には、蓮からのメッセージが何十件も届いている。
『ちゃんと眠れてる?』
『俺、紬がいないと生きていけない』
『佐々木の言うことなんて全部嘘だから、俺だけを信じて』
画面が光るたび、胸が締め付けられる。
蓮くんの愛は、深くて、重くて、あったかい。海よりも深いその愛に、私は今まで溺れるように甘えていた。
でも……本当に、わたしでいいのかな?
麗奈は綺麗で、あざとくて、蓮くんの過去も暗闇も全部知っている。
それに比べて私はどうだろう。ただ蓮くんに愛されているだけで、彼のために何ができるわけでもない。
蓮くんがこんなに狂おしいほど私を求めてくれるのに、私はただ、その愛を受け取ることしかできない「お姫様」のままだ。
『完璧な蓮くんに、私は釣り合っていないんじゃないか』
『いつか蓮くんが、私の薄っぺらさに気づいて、愛想を尽かす日が来るんじゃないか』
一度芽生えた疑念は、暗い水草のように私の心に巻き付き、じわじわと息の根を止めていく。
もし、私よりも蓮くんをお似合いの人がいるなら。
もし、私の存在が蓮くんを縛り付けているだけなら──
スマホ画面には、蓮からのメッセージが何十件も届いている。
『ちゃんと眠れてる?』
『俺、紬がいないと生きていけない』
『佐々木の言うことなんて全部嘘だから、俺だけを信じて』
画面が光るたび、胸が締め付けられる。
蓮くんの愛は、深くて、重くて、あったかい。海よりも深いその愛に、私は今まで溺れるように甘えていた。
でも……本当に、わたしでいいのかな?
麗奈は綺麗で、あざとくて、蓮くんの過去も暗闇も全部知っている。
それに比べて私はどうだろう。ただ蓮くんに愛されているだけで、彼のために何ができるわけでもない。
蓮くんがこんなに狂おしいほど私を求めてくれるのに、私はただ、その愛を受け取ることしかできない「お姫様」のままだ。
『完璧な蓮くんに、私は釣り合っていないんじゃないか』
『いつか蓮くんが、私の薄っぺらさに気づいて、愛想を尽かす日が来るんじゃないか』
一度芽生えた疑念は、暗い水草のように私の心に巻き付き、じわじわと息の根を止めていく。
もし、私よりも蓮くんをお似合いの人がいるなら。
もし、私の存在が蓮くんを縛り付けているだけなら──



