眠り続けろピグマリオン




「いえその、そのくらいは覚悟してるって意味で……!」


 発言をなかったことにはできないけれど、その意味を変えることはまだできるんじゃないか。

 諦めの悪く弁解しようとする私に、先生は何を思ったのか吹き出した。


「いいですよ」

「えっ?」


 先生は私を真っ直ぐに見据えて、にっこりと笑った。


「健康的な生活ができるまで、前林さんを監視させていただきます」


 ……こうして先生による監視生活が幕を開けた。


「前林さん、朝七時ですよ」

「……おはよう、ございます」


 朝は先生の電話で起こされるようになり──


「朝のメニューは?」

「春河さんが置いていってくれた、さばの味噌煮です……」

「ご飯とお味噌汁は?」

「インスタントのやつです」

「素晴らしい! これからも続けましょう!」


 この調子で三食をしっかり食べるようになった。