カメラがわからないように、位置を何度もチェックした。
「これで……うん、大丈夫」
私は自分に言い聞かせるように呟いた。 尚紀さんは医者だからか妙に鋭いところがあるし、絶対にバレないとは言えない。
だけど、そろそろ次の準備をしないと。
彼が買ってくれた観葉植物の葉の陰に設置して、ドキドキしながら睡眠導入剤を飲み込んだ。
一回眠ったらなかなか起きないと自認してるけど、念には念を。もしも途中で目が覚めてしまっては困る。
私はなんとなく自分の手や服を見た。石彫を繰り返した手は手袋やクリームを使っても、どうしても荒れてしまう。
それに反するように黒いナイトドレスの手触りは滑らかだ。素材はニットで、肩紐は柔らかく、スリットが入っていて動きやすい。
「……よし、寝よう」
とにかく寝て、尚紀さんが私に何をしているのか突き止めないと!



