幼なじみがこんなにも私に恋していたなんて 〜歪んだ執着心〜

司会の人の言葉で私は黄色のスカートをギュッと握る。

すると後ろから王子姿の仁くんが私の背中にそっと手を添える。

「こんな可愛い澪、誰にも見せたくない」

「・・・・・・私だって仁くんを皆に見せたくない・・・・・・」

私がそう言うとパッと顔を明るくさせて私の頬を指で突く。

「あとで、本当にキスしてあげる」

「え・・・・・・?」

仁くんの言葉に反応した途端、役が来てしまい私は急いで舞台に出る。

最後に聞いた言葉を気にしながら演技をする。

私の役は・・・・・・白雪姫。

仁くんは、王子様。

最後に公開キスされる可能性が今、極めて高いようで。

「何てきれいな姫なんだ。まるで眠っているようだ」

私は目を開けずに仁くんの低く、カッコいい声に耳をそばだてる。

本当にキス、されるの・・・・・・?

卒業までの半年間なんと皆に言われるのだろうか。

そう思いながら時が流れるのを待つ。

すると顔の近くに人の気配を感じる。

そのまま唇に柔らかい感触を感じる。