恋を隠して、バレないで




「怪我したの?」



ぶわぁっ、と熱を持つ私の顔。
目の前にいる有泉さんの瞳に真っ赤に染った自分が写っていて、

それと同時におでこの絆創膏も。

パッとおでこを覆う。



絆創膏付いてるの知らなかった……!
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!!!!


こんなの女子高生の恥です!!
それに有泉さんになんて見苦しい姿を……!!





「それどうしたの?転んだ?」

「いや、まぁーそんなとこです」

「教えて。心配だから」




そ、そんな言えるわけないよ……。

有泉さんに「紙に埋もれて気絶しておでこ怪我しました!」なんて言った暁には塵となり消える……。



「アハハ……!!人生山あり谷ありなんです!」



意味わかんないこと口走っちゃった。

それでも恥を晒すよりは全然いい。


「では〜」なんて言って有泉さんの横を通り過ぎようとすると、パシっと掴まれる手首。