恋を隠して、バレないで



ただでさえ今日は朝から目立ってたのに
“紙被って気絶した人間の恥”なんて悪名まで増えてしまった。


どうか教室に入ったらリンチにあいませんように。



とぼとぼ階段を登っていく。

一歩進む事に色んな重圧がのしかかってきて、体が重い。ああー誰か助けて。


手すりを頼りにやっとの思いで踊り場までたどり着いた。



少し先で足音が聞こえる。
まだホームルーム始まってないのかな?

気になったけど、今の私にはそんなこと気にする余裕はない。



よし、あと一周分階段登ったら二階。
そしたら左に方向転換して、数十メートル進んだら教室のドア開けて、なるべく元気に入る。

志保と委員長に元気なこと伝えたら、帰ろう。
今日はすぐに帰ってダラダラしよう。そうしよう。



心の中でガッツポーズ。
素晴らしい人生計画。



手すりに任せて、大回りで踊り場を渡り切り
もう一度階段に足をかけると。