恋を隠して、バレないで



「思っていたら以上の重労働……」

「そうだね、一時間も椅子持ってたから明日筋肉痛になっちゃうかも」

「うぅ、ただでさえキャパオーバーなのに筋肉痛なんて加えられたら無理」




委員長とふたりで並べた椅子に座る。


一度ぐるっと見渡してみると、周りのみんなもラストスパートに入っていて体育館は煌びやか式典会場に大変身していた。


やっぱり日本有数のセレブ学校なだけある。
すっごい綺麗で絵本の中の世界みたい。




「やっぽり何度見ても感動するよねー」

「委員長もするんだね。もう見慣れたもんかと思ってた」

「確かに慣れているけど、綺麗だなって毎回思うよ。それにこんな景色を見れてる自分は幸せ者だなって」



委員長の言葉にハッとする。
確かに、幸せかもしれない。そんな綺麗な景色を知っていることは。



「高校の入学式が一年前なんてびっくり!時の流れって早いね〜」

「うん、本当にそう」