恋を隠して、バレないで



一時間目とは打って変わってレッドカーペットが一面に引かれた体育館はやっぱり現実離れしていて、心躍るはすが



「……はぁ」



椅子一脚を設置する事に小さくため息ついている私。

委員長が心配そうにバタバタしてる。
申し訳ない。ごめんね委員長。



「瀬名ちゃん!!私で良ければお話聞くからね!!頼りないかもだけど、これでも一応学級委員長だから!!」

「委員長、好きラブ」

「瀬名ちゃん……!」



人の優しさはどんなに弱った心もイチコロ。
委員長の優しさに完全に絆されて疲労ポイントマイナス30

おかげで生気がみなぎった気がする……!



「私、委員長のおかげで元気になったよ。ありがとう」

「そんな!!私は何もしてないよ!?」

「ううん、委員長は私の命の恩人」



よし、この調子で椅子並べていくぞ!!

それからもせっせと椅子を並べていき、のべ200脚。
私たちの担当のエリアは無事に並び終えた。

一列寸分の狂いなし。
我ながら素晴らしい出来栄え。