「……」
たまらず顔を机に押し付ける。
もう感情がぐちゃぐちゃ。
嬉しいのか嬉しくないのか分からない。
唯一わかるのは、こんなのダメだってことだけ。
私と有泉さんなんて、釣り合わないどころか隣に並ぶことすらおこがましいぐらいなのに。
そうだ、隠れよう。
しばらく有泉さんの視界に入らなければ勝手に忘れてくれるかもしれない。
こんなちょっとしたお遊びなんて、数日したらポイッとなかったことになるかも!
教室の扉がガラガラと開く。
次々と教室の中へと入ってくる人たちの中で、一人が私の前で立ち止まった。
「……穂乃果、何してるの?」
「志保ぉ〜」
ガバッと顔をあげると志保がいる。
私は子供のように志保に抱きついた。
「どうしたの!?
……もしかして噂のこと?」
志保の問いに静かに頷く。
やっぱり志保も耳にしてたんだ。



