恋を隠して、バレないで




……つまりは。


つまりはですよ。


同じ棟に通うことになってしまったら───。






「……っ、!」






ほんの一瞬

視界の端で感じた“神さま”の気配に静かに視線を前に向けた。




これはやばい。

三年の教室は三階。ここは二階。
一年の頃に比べたらバッタリ会っちゃう確率がグンと上がってしまってる。

ただでさえ姿を見るだけでこっちの調子が狂うのに





『……好き』





あんなことさらっと言っちゃうなんて。


意識しない方が無理な話。

これから有泉さんが卒業するまで、毎日あの圧倒的存在感を放つ王子様に狂わされる。