恋を隠して、バレないで




「瀬名さん。名前で呼んでいい?」



……



「名前って……?」

「ほのかさん、て。いいかな?」





そんなのダメだ。

わかっていたけど、


あまりに真面目な顔で可愛くおねだりされてしまって、つい頷く。


し、しくじった……!!



なんて思った時には後の祭り。目の前の人は満足げに微笑んでいた。



これがハニートラップじゃないとしたら、なんなんだろうか。もしかしてもっとヤバめなやつ……?


これは命の危機なのでは……!?


ガバッと立ち上がると扉へと向かう。
熱なんてとっくに冷めて元気いっぱい。


なんだったらデザートのことを考えたらお腹すいてきた。


もうこれ以上有泉さんに喋らせたらやばい、色々とやばい気がする!





「そういえば!!デザートなんでしょうね?えっとー、確かフルーツタルトってメニュー表に書いてましたっけ?うわぁ〜楽しみだなぁ〜!季節のフルーツいっぱい乗ってるかも!」

「ねぇ────穂乃果さん」

「なんですか────ッ!!」