恋を隠して、バレないで




せめて自分のことは自分で出来るようにしたかったけど、上手くは行かない。


場の空気に酔っちゃうぐらいだもん、やっぱり来るべきじゃなかった。



「私、こんな調子であと二年も学園でやっていけるのかな……?」



ふと、思ったことがそのままポロッと口からこぼれる。


なんでか涙腺が緩む。


この一年間の大変だった記憶が一気に蘇って胸をぎゅうぎゅうに締め付ける。



今まで考えないようにしていたから、
より一層心にダメージが……。



涙がこぼれないように、ギュッと食いしばる。
なんとか気を紛らわそうと夜景を眺めていたとき


「瀬名さん」と優しく名前が呼ばれて、心臓が掴まれたみたいに高鳴った。


恐る恐る視線を重ねたら、何やら真剣な眼差しでこちらを見てくる。




「……なんですか?」

「友達になろう」





……





「は、え?」

「友達。なりたいなって」