恋を隠して、バレないで


うん?嬉しい……?
私、今嬉しいって思ったの??


なんだか照れくさくなって、私はそこにある水を手に取る。



何が嬉しいだあ!
別に学校にいても会えないんだからね!!



ヤケクソになっちゃって、周りに人がいないことをいいことに一気に飲み干す。



冷たい水のお陰で熱も冷めて、少し冷静になったらグラスを机に置いた。





「ひとつ聞いていい?」

「え?はい……?」

「なんで綾華南に来たの?」




せっかく平常心に戻ったのに
有泉さんの予想外の言葉に、また調子が狂う。





「なんで、来たのか……」




色々な人に聞かれて、その度にアヤフヤなことだけ伝えて逃れてきた質問。


まさか有泉さんに聞かれるとは思っていなくて、動きが止まる。