恋を隠して、バレないで





「おいしい……」

「…うん」



有泉さんは落ち着いている。

さっきからぐちゃぐちゃに乱れまくっている私とは正反対にすごく冷静。

本当にこういう場に慣れてるんだなぁ。



私は直視しないように、自然にフォークを口に運びながらチラッチラと横目で有泉さんを盗み見た。



本当に有泉さんだぁ。
もう会えないと思っていたのに、今目の前に座ってる。

生きているんだ。




……




…は!

だめだ!

これはハニートラップ!!落ちちゃダメ!!





「…瀬名さん?」

「っ、はい!」

「今何年生だっけ?」





それを聞かれてハッ!となる。

あることに気づいてしまった。

考えてみたら、私は有泉さんが何年生なのか知らないのでは?




「私は来年度から二年生になります」

「じゃあ一個下か。俺は来年三年生だから」





有泉さんは無表情でぱくりと食べる。


じゃああと一年間

学校内で有泉さんに会える確率があるんだ。

……嬉しい。