恋を隠して、バレないで



数少ない有泉さんとの会話を隅々まで思い返そうと、うーんうーんと悩んでいると突如、スマホが光った。



つられて見ると


『今週の土曜日の夜、空いていますか。』


有泉さんからメッセージ。



……ついに来てしまった。
お誘いの連絡が!



話し合いの時は連絡先だけ交換して、後日予定を擦り合わせることにした。

そして今、決戦(予定)の日が決まった。




色んな意味でドキドキしながら、

『空いてます。』

の一言を伝える。


送信を押した瞬間、
勢いよく画面を閉じスマホを裏返して机に置く。




「……これを着るんだよね」



七都美胡さまに貰ったドレス。
まさかこんなに早く出番が来るなんて。


水色のふんわり膨らむミモレ丈。
まるでシンデレラみたいでキラキラ素敵。



シワにならないように慎重にクローゼットに戻して、再度恐る恐るスマホを開くと……。




────会えることを楽しみにしています。




もうハニートラップでもいいや!

萌えが過ぎる!!



興奮して思わずスマホをベッドに向かって全力で投げたのだった。