「わかった、決めた」
……
「……何を?」
手に持つ資料を机に置くと、
頬杖を着いてこちらを見る。
「俺と行こうか?ディナー」
「……はい?」
脳がフリーズとはこのこと。
何も辻褄が合ってない。
有泉さんから発せられた言葉が頭でごちゃごちゃ浮いているぞ?
「つまりは慣れてないから行きたくないんでしょ?」
「そ、そうなのかな……」
「じゃあ瀬名さんよりは慣れている俺と行けばいい。そうすれば瀬名さんは美味しいご飯が食べられて、ホテル側はお詫びができる」
「どう?」なんて首を傾げられて息が止まった。
もとより私はこの人に一目惚れしているのだ。そんな人に可愛く首なんて傾げられたら死んじゃう。
はっきりいってむり。



