恋を隠して、バレないで





「後日改めて、お詫びのお席をご用意させていただければと」




……お詫びのお席?

意味を理解できずにいると、担任の先生が「ああ」と納得したように頷く。




「食事会という形ですね」

「はい。当ホテル最上階レストランのディナーへご招待させていただきたく」




……ディナー?

一瞬思考が止まって、理解した瞬間ガバッ!!と顔をあげた。




「だ、大丈夫です!!」

「瀬名さま」

「ほんとにお気持ちだけで十分ですから!!」



むりむりむりむり!!

高級ホテルのディナーなんて、恐れ多すぎて一歩も踏み入れない場所ランキングトップ10。

そんなところに行けるわけが、ない!




「しかしながら、ホテル側としても何かしら形にしなければ示しがつきませんので……」

「うぅ……」



完全に追い込まれている。
いや、相手の事情も分かる。 分かるんだけど。
高級ホテルのディナーなんて胃が死ぬ。


どう断ろうか頭をフル回転させていると、隣から紙をめくる音がした。