恋を隠して、バレないで







先生と私の間に置かれた机に広がる書類たち。



「学校側からは以上だね。また後日ご両親には謝罪の電話をするから」

「わかりました」



ここは応接室。
先生と向かい合い、難しい話を一気にされて既にキャパオーバーだ。



小さくため息をつく。
トントンと貰った紙を揃えて、封筒の中に入れると上から声がかけられた。





「瀬名さま、本日は時間を取らせてしまい申し訳ありません」

「い、いえ……」




会場となったホテルの支配人の方だ。

黒いスーツを着ていて、思わず息が詰まりそうになる威圧感に驚く。

次の言葉を待っていると、男性は深々と頭を下げた。




「改めまして、この度は当ホテルの不手際により多大なるご迷惑をお掛けしましたこと、心よりお詫び申し上げます」




謝られてしまった……。

いや確かに大変だったよ!!でもホテルの人に頭を下げられるほどのことじゃない。