恋を隠して、バレないで



思い出すのは一年前。


入学式のときもそうだった。


綾華南に毎年現れる五人の外部生は注目の的になる。


万何人もの人が受けるテストを勝ち上がってきた者たちがどんな人なのか興味があるんだろう。




想定外なことに、なぜかテストに受かってしまって入ることになった学校。


特に本気で目指した記憶のない私にとって、こんなセレブ校に入学するなんて正直怖かった。



だから誓った、平和を。
そして吸い取れるものは吸い取ろうと。

ここでしか得られない人脈それに経験。





“神さま”もだ。


あんな高嶺の花のような方、本当なら一生会うことなんて無かった。



でも会えた。一度だけど。



あの麗しいお姿を見えるなんて眼福の極み。

心の中で拝んでおく。




廊下を曲がる。
もう少しで職員室、そんな時だった。