恋を隠して、バレないで









「学校の修了記念パーティー……忘れてた」






見慣れない文字列にふわっと視界が揺れて、グッと足に力を入れる。

知らない。この日本という国で、学校内でパーティーがある世界線を私は知りません。



いや、もう、信じたくない。



寒くもないのに手がぶるぶる震えて、
ここは安心安全の学校の中なのに、なぜか身の危険を感じる。




「やっぱり住んでる世界が違うか……」














⎯⎯⎯⎯⎯⎯私立綾華南(リョウカミナミ)学園





国内有数の名門校であり、かつては貴族や士族を教育する機関として設立した150年の歴史をもつ由緒正しい学校である─────。












そんな学校に高等部一年から通っているのが、配布されたプリントを手に持ち、震えている瀬名 穂乃果(セナ ホノカ)であった。


ドレスに靴にアクセサリーにヘアメイク。この行事を作った人は一体どんな大金持ちだったんだい??


ここまで来たら住んでるお国が違う可能性まで浮上する。