「穂乃果、あんたどうしたのよ!?」
「おかあさん……」
結局1時間ほど歩いたあとに、たまたま通り掛かったタクシーに乗って家に帰った。
着いた頃には夜の八時頃。
太陽なんてこれっぽっちも見えず、寒さで凍え死ぬかと思った。
せっかく買ってくれたお高いドレスを濡らしてしまって、怒られるかと思ったけど
私の姿を見て急いでバスタオルを持ってきてくれる。
家の温かさと乾いた布、家族の優しさに涙がポロポロほっぺを伝った。
それにお母さんのご飯が美味しくて美味しくて。
腹ぺこだったお腹はすぐに幸せになった。
お風呂にも入って色々落ち着いたところで、部屋に戻りスマホを開くとたくさんの心配のメッセージ。
大丈夫?どこいるの?怪我は無い?落ち着いたら連絡してね、みんな心配してるよ、などと志保から大量届いていた。
うぅっ優しい。



