こっち向いてよ、千歳くん。


っ、集中しろ、私!



心の中で渇を入れて、また走り出す。



現在の得点は18対20で、2点負けている。


試合時間もあとわずか ―――。



「華乃ーっ!」



芹奈によばれて、私はパスを受け取った。


ここからゴールの下まで行っていたら間に合わないし、得点は入らない。



今の位置は―――センターライン。


ディフェンスが手薄になっている。



誰も、ここからシュートするとは思わないだろう……けど。




私が得意なのは、センターラインからのシュートだ。




私が構えたのを見て、他の子達が驚いた表情をする。




私が放ったシュートは―――綺麗な放物線を描いて、ゴールの方向へ。





―――ガゴンッ!!