こっちを向いてよ、千歳くん。


モヤモヤとしながら、私は体育館へ行き。


入学式に出てから、自分のクラスである2組へ向かった――。













―――教室にて。




私は、黒板に貼ってある座席表を見て、自分の席に座った。


前の席の女の子はすでに座っていたようだ。



そして、私が座るのを見て、すぐさま話しかけてきた。


くるり、と椅子に座りながら、体を私の方へ向ける。



うわっ! この子、すっごく可愛い……!



ふわっと軽くウェーブした茶色がかった髪に、真っ白な肌。


メイクも完璧で、明るい女の子って感じがする。




「はじめまして! あたし、茅野(かやの) 芹奈(せりな)! 芹奈って呼んで! あなたは?」




そう言って笑顔を見せる彼女――芹奈は、本当に天使にしか見えない。


さっきの男の人と言い。顔面偏差値が高すぎるよ、この学校!




「私は如月 華乃! 私も華乃でいいよ、よろしくねー!」




と、私も笑顔で返した。


すると、芹奈は固まる。




「……? どうしたの?」




私が首をかしげると、芹奈はがしっと私の肩を両手でつかんだ。


急な行動に思わず肩をはねさせる。




「うわっ、なになに!?」



私がそう言うと、芹奈は私の顔をじーっと見て、言った。



「華乃! あなた、すっごく可愛い……! 話しかけた時から思ってたの!」


「……え? 私?」