こっち向いてよ、千歳くん。


そう言って、首を横にふる。


すると、芹奈は意外そうな顔をした。




「え、そうなの? てっきりダンス部入るのかと思った」


「入らなーい! 中学校はソフトテニス部だったんだけど。高校から家まで結構遠めだからさ、帰宅部の方がいいんだよねー」




そう言って、私は笑った。



この学校は、偏差値が高めの公立高校。


おまけに、少し前に校舎の塗装工事が行われていて綺麗だし、制服も可愛い事で有名なのだ。



勉強を頑張ってこの高校に無事に入学できた―――のだが。


1つだけ、難点がある。



それが、自宅から少し遠い、ということ。


部活に入って家に帰れば、帰る時間は夜遅く。



心配性なお母さんが心配するから部活には入れないんだ。