こっち向いてよ、千歳くん。


ある休み時間は、他クラスから。


さらにある休み時間は、他学年から。



千歳くんは、かなりの人気者みたいだ。


今日一日、しっかり千歳くんを観察していて気がついたこと。





そのとき。




「あー、言い忘れてた! すまん! 今日の放課後は部見学があるから、興味のある生徒は見に行くようにー!」




焦ったような担任の声に、クラスメイトは文句が上がる。



「なにそれ!?」


「せんせー。聞いてないんですけどー」


「いやあ、すっかり忘れてた、はは。部活動の活動場所が掲載されたプリントを黒板に貼っておくから見ておけよー」




そう言って、先生は教室から出て行った。




「えー、突然すぎるよね」



私は、隣にいた芹奈に話しかける。


すると、芹奈も顔をしかめて頷く。



「ね。というか、華乃は部活入る予定なの?」


「え、私? ううん、入る予定はないかなー!」