「そっか……」
私が呟くと、ふゆくんは真っ直ぐこちらを見た。
「でも、もう遠慮しない」
「え?」
突然の言葉に目を瞬く。
「それと…さっき言ったでしょ?」
ふゆくんが少し笑う。
「えくぼは大切な人の記憶を忘れないようにって」
「あ、うん」
「それ、まさに俺だね」
さらりと言われて心臓が跳ねた。
「流石に前世…とかはわからないけど。
それでも小学校のとき親の都合で海外に行ったけど、花蓮ちゃんのこと忘れたことなんてない」
「え、えぇ……」
そんな真っ直ぐ言われると困る。
顔が熱い。たぶん今、かなり赤い。
「どう?」
ふゆくんが少し首を傾げる。
「昔よりかっこよくなったでしょ?」
「え?」
「太らないようにランニングもしてるし」
一本指を立てる。
「海外で経験も積んだ」
もう一本増える。
「お店も出してる」
さらに一本。
「ケーキもいくらでも食べさせてあげる」
気づけば綺麗な顔がすぐ近くにあった。
近い。近い近い近い。
「え、営業?」
思わず口から出る。
するとふゆくんが吹き出した。
「そうだね」
くすりと笑う。
「いま売り込み中」
そう言って少しだけ身を乗り出した。
「ねぇ」
優しい声。
「だから、これから始めるのどう?」
う、うそだ。そんなことある?
漫画じゃないんだから。
でも目の前にいるふゆくんは本気だ。
ずっと前から、私が知らなかっただけで。
「と、とりあえず……」
心臓を押さえながら答える。
「デートからで」
一瞬の沈黙。
そして――
「……やった」
ふゆくんがふっと笑った。
頬に浮かぶ小さなえくぼ。
その笑顔に、思わず目をぱちぱちさせる。
ああ。やっぱり私は、この笑顔が好きだ。
きっとこれから先も。
二度目の初恋が始まる予感がした。
私が呟くと、ふゆくんは真っ直ぐこちらを見た。
「でも、もう遠慮しない」
「え?」
突然の言葉に目を瞬く。
「それと…さっき言ったでしょ?」
ふゆくんが少し笑う。
「えくぼは大切な人の記憶を忘れないようにって」
「あ、うん」
「それ、まさに俺だね」
さらりと言われて心臓が跳ねた。
「流石に前世…とかはわからないけど。
それでも小学校のとき親の都合で海外に行ったけど、花蓮ちゃんのこと忘れたことなんてない」
「え、えぇ……」
そんな真っ直ぐ言われると困る。
顔が熱い。たぶん今、かなり赤い。
「どう?」
ふゆくんが少し首を傾げる。
「昔よりかっこよくなったでしょ?」
「え?」
「太らないようにランニングもしてるし」
一本指を立てる。
「海外で経験も積んだ」
もう一本増える。
「お店も出してる」
さらに一本。
「ケーキもいくらでも食べさせてあげる」
気づけば綺麗な顔がすぐ近くにあった。
近い。近い近い近い。
「え、営業?」
思わず口から出る。
するとふゆくんが吹き出した。
「そうだね」
くすりと笑う。
「いま売り込み中」
そう言って少しだけ身を乗り出した。
「ねぇ」
優しい声。
「だから、これから始めるのどう?」
う、うそだ。そんなことある?
漫画じゃないんだから。
でも目の前にいるふゆくんは本気だ。
ずっと前から、私が知らなかっただけで。
「と、とりあえず……」
心臓を押さえながら答える。
「デートからで」
一瞬の沈黙。
そして――
「……やった」
ふゆくんがふっと笑った。
頬に浮かぶ小さなえくぼ。
その笑顔に、思わず目をぱちぱちさせる。
ああ。やっぱり私は、この笑顔が好きだ。
きっとこれから先も。
二度目の初恋が始まる予感がした。



