「よければ……少し話しませんか?」
「え、あ、はい」
思わぬ誘いに目をぱちぱちさせながら、私は彼のあとについていった。
公園のベンチに並んで腰を下ろす。
すると甘梨さんが近くの売店へ向かい、しばらくして戻ってきた。
「これ、よかったらどうぞ」
差し出されたのは野菜スムージーだった。
ひんやりとしたカップが気持ちいい。
「ありがとうございます」
ストローをくわえ、一口飲む。
おいしい。思わず頬が緩んだ。
ちらりと隣を見る。やっぱりかっこいいな。
さらりとした黒髪。涼しげな目元。横顔まで整っている。
「何か?」
「ひっ」
ばっちり目が合った。
「す、すみません」
見すぎた。完全に見すぎた。
「紅羽さんは毎朝ランニングされてるんですか?」
甘梨さんは特に気にした様子もなく話題を変えてくれた。
「あ、いえいえ。今日は休みなので走ってるだけです」
私は苦笑する。
「甘梨さんのケーキが美味しくて……ちょっと太りまして」
えへっと笑う。
すると甘梨さんがわずかに眉を下げた。
「それは……すみません」
「ち、違います!」
慌てて首を振る。
「私が二つも三つも食べちゃうんです!」
「そうなんですか」
甘梨さんが小さく笑った。
「てっきり彼氏さんと一緒に食べているのかと思ってました」
「いません、いません!」
ぶんぶんと両手を振る。
「そんな人いませんから!」
すると甘梨さんは一瞬視線を落としたあと、
「……そうですか。
それは良かった」
と呟いた。
なんだか安心したような嬉しそうな声だった。
気のせいだろうか。
私は質問を投げかける。
「甘梨さんは毎日走ってるんですか?」
「俺は週に何回か」
甘梨さんはスムージーを一口飲んだ。
「試作品や新作を味見するので俺も太ります」
真顔で言われて、思わず吹き出した。
「ふふっ」
「そんなに面白いですか?」
「だって、甘梨さんが太るって想像できなくて」
「失礼ですね」
そう言いながらも声は穏やかだった。
「え、あ、はい」
思わぬ誘いに目をぱちぱちさせながら、私は彼のあとについていった。
公園のベンチに並んで腰を下ろす。
すると甘梨さんが近くの売店へ向かい、しばらくして戻ってきた。
「これ、よかったらどうぞ」
差し出されたのは野菜スムージーだった。
ひんやりとしたカップが気持ちいい。
「ありがとうございます」
ストローをくわえ、一口飲む。
おいしい。思わず頬が緩んだ。
ちらりと隣を見る。やっぱりかっこいいな。
さらりとした黒髪。涼しげな目元。横顔まで整っている。
「何か?」
「ひっ」
ばっちり目が合った。
「す、すみません」
見すぎた。完全に見すぎた。
「紅羽さんは毎朝ランニングされてるんですか?」
甘梨さんは特に気にした様子もなく話題を変えてくれた。
「あ、いえいえ。今日は休みなので走ってるだけです」
私は苦笑する。
「甘梨さんのケーキが美味しくて……ちょっと太りまして」
えへっと笑う。
すると甘梨さんがわずかに眉を下げた。
「それは……すみません」
「ち、違います!」
慌てて首を振る。
「私が二つも三つも食べちゃうんです!」
「そうなんですか」
甘梨さんが小さく笑った。
「てっきり彼氏さんと一緒に食べているのかと思ってました」
「いません、いません!」
ぶんぶんと両手を振る。
「そんな人いませんから!」
すると甘梨さんは一瞬視線を落としたあと、
「……そうですか。
それは良かった」
と呟いた。
なんだか安心したような嬉しそうな声だった。
気のせいだろうか。
私は質問を投げかける。
「甘梨さんは毎日走ってるんですか?」
「俺は週に何回か」
甘梨さんはスムージーを一口飲んだ。
「試作品や新作を味見するので俺も太ります」
真顔で言われて、思わず吹き出した。
「ふふっ」
「そんなに面白いですか?」
「だって、甘梨さんが太るって想像できなくて」
「失礼ですね」
そう言いながらも声は穏やかだった。



