四白眼の隣人

引っ越し初日、隣人の住む二〇二号室に粗品を持って訪れると、一人の男がドアから現れた。四白眼をじっとこちらに向けるその痩身男に薄気味悪さを感じた私は、挨拶もそこそこに、足早にその場を退去。深夜三時、突如として新居のチャイムが鳴った。鬼気迫るほどのノックの連打に震え上がりながら、意を決し布団から起き上がる。玄関のドアスコープを覗く。誰も映っていない小さなレンズに、やがて充血した四白眼がぬるりと現れた。