周りに誰もいないことを確認したあたしは ……カチャリ… 眼鏡を外す すると、視界いっぱいに広がる桜。 ふんわりと優しい風が吹くと、花びら散ってゆく。 その光景にあたしは笑みがこぼれる。 「ふふふ…。なんだか歓迎されてるみたい。学校でこんな心地のいい気持ちなの久しぶりな気がするな〜」 遅刻したはずのあたしは、すごくいい気持ちだった。 ひらりひらりと散る花びらを追うように両手を伸ばした。 手のひらにふわりと花びらが1つ着地した。 「ふふふ!いいことありそう!」