10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


口をあんぐり開けたまま、弁当箱と健くんの顔を交互に見る。

「なに?」

健くんが、あたしの間抜けな顔を見て眉を寄せた。

な、何?って……。

こっちが何って感じだよ。

そんな……何事もなかったかのような顔であたしを見ないで。

心臓が暴れるあたしがバカみたいじゃん……

――ガタンっ!!!

突然、隣から大きな音が聞こえた。

頬を両手で隠しながら振り向くと

フッ…っと、黒い影が目の前を素早くよぎった。

健くんの手から箸を奪い取った和馬くん。

健くんを睨みつけると、箸を持ったまま廊下へ消えていった。

それを無言で見送る健くん。

そのままずっと、和馬くんの消えたドアに目を向けていた。