――『柏木さんみたいな普通な子。相手にされない』
「何? 何かあったの?」
ヒロくんが心配そうにあたしの顔を覗きこんできた。
その顔があまりにも近くて、思わず体をのけ反らせてしまった。
「あ、ううん。何でもない」
とりあえず、笑ってごまかす。
「何か、気にくわねぇ」
うわ、出たよ。
不機嫌和馬くん。
「最近、おまえらコソコソしすぎじゃね?」
「そうか?」
機嫌の悪い和馬くんに対し、素っ気なく答えた健くんは、雑誌に視線を落としている。
「まさか、俺に秘密を作るつもりか?生意気な」
この言い合い、とめた方がいいのかな。
何か、このままだと和馬くん、健くんに掴みかかりそうなんだけど……
「秘密ね……」
意味深に口角を上げた健くん。
「まぁ、3位以内に入って、コンテストに出場出来れば、わかると思うよ」



