「おばさん、久しぶりですね」
お母さんの奇妙な笑顔に動揺する事のないヒロくんは、いつもの爽やかな笑顔を向けた。
その笑顔に、気絶寸前のお母さん。
手をかざし、よろめいている。
「よかったね、柏木。久しぶりに家族がそろって。俺らも、もう安心だ」
ピカピカ~ン。
ま、眩しい……
ヒロくん、今日も輝いてるなぁ。
「おじゃましまぁす」
この変なやり取りを見て見ぬふりした和馬くんは、ヒロくんを押しのけて靴を脱いだ。
「ゆっくりしていってね」
お母さんは廊下の端によけ、イケメン軍団に道を譲った。
和馬くん、ヒロくんと続き。
「おじゃまします」
最後に、クールにほほ笑む健くん。
お母さんは、健くんのその大人びたほほ笑みに、ヒロくん以上にドつぼにハマったようだ。
一瞬よろけた体を壁で支え、とろけた顔であたしを見てきた。
そして。
グッと、親指を立てた。
「グッジョブ!!」
ピクピクとけいれんする頬。
変わり果てた母の姿にため息さえも出ず、頭を振ってイケメン軍団の後に続いた。



