そのキラキラに輝く笑顔にも、全身鳥肌が立った。
お化け屋敷の次は、お花畑か……?
「いいじゃない、いいじゃない!!テンション上がってくるじゃない!!」
胸の前で両手を組んで目を輝かせるお母さんは、どこかの少女のように飛び跳ねた。
「小さい頃に一緒に遊んだ男の子。少し大人になった彼は、すごくカッコよくなっていて。『ゆず、コンテスト、一緒に頑張ろうな』手を取り合う2人。『おまえが、一番きれいだ』『そんなぁ』見つめ合う2人。あの頃はただの幼なじみだったのに、今は……」
あの……
どこの劇団の方ですか……?
勝手に、身振り手振りで妄想しないでもらえます?
娘として、正直、迷惑です……
「頑張るのよ、ゆず」
いや、だから、あんた誰だよっ!!
そのガッツポーズもやめなさいっ!!!!
ピンポーン――。
タイミング良くなった玄関のチャイム。
「はぁい!!」
上機嫌に答えたお母さんは、半分スキップ交じりに玄関へと向かった。
「こんにちはぁ」
イケメン軍団の登場で、いつもなら暗いウチの玄関に一気に花が咲いた。
「あらあらまぁまぁ、いらっしゃい」
うわぁ~……
年甲斐もなく笑顔満開~……



