「どうかした?」
ほほ笑む健くんから目を逸らせられなかったあたし。
ヒロくんが不思議そうに首を傾げた。
「あっ、ううん!!何でもないっ!!」
慌てて健くんから目を逸らし、胸の前で両手をブンブンと振った。
それでも首を傾げ続けるヒロくんに、曖昧な笑みを向ける。
ああ……
危ない…
もう少しで、健くんの目に捕まるところだった。
健くんはとういうか、みんなそうなんだけど、小さい頃からあたしのことを助けてくれているのに、10年経って大人になってる分、別人のように見えてきて、ちょっとした事でときめいてしまう。
無駄にフェロモンが出てきてるというか。
何ていうか……
最近のあたしの胸は、休むことなくキュンキュンしてる気がする。
「今度の休日さ、柏木の家に行ってもいい?」
「ウチに? どうして?」
「コンテスト乗り越えるために、少し改造しようと思って」
そう言ってウインクするヒロくん。
改造……?
「まぁ、楽しみにしててよ」
ニッコリほほ笑むヒロくんに、『はぁ…』と、苦笑いで答えた。



