10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


太陽の日差しが遮られ、かざす手をゆっくり下ろしながら声の主に目を向けた。

クルリと振り返る彼女達。

「……健くん」

ポカンとするあたしの口からは、気の抜けた声しか出せなかった。

「和馬達、こうゆーの一番嫌いだったよな」

非常階段の壁にもたれ掛かる健くんの表情は、怖いくらい無表情だ。

「あ、あたし達は別にッ――」

彼女達のリーダーが否定しようとしたが、真っすぐな健くんの目に、『うっ…』と、押し黙った。

無言の健くんは、彼女達から目を逸らさない。

すっかりうろたえてしまった彼女達は、お互いの目を見合って、パタパタと校舎の中へと消えてった。

「本当にいるんだな、ああいう人達」

彼女達が去って行った背中を見ながら、健くんは壁から体を起こしてあたしに近づいてきた。

「平気?」

眉を上げる健くん。

「う、うん」

そう答えたあたしだけど、彼女達の言葉が頭から離れない。

――『普通なら、相手にされない』

その通りだ……。

「どっちの言葉を信じんの?」