10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


2、3段下から、彼女達を見上げる。

彼女達の後ろから、太陽の光りが差してきて、手をかざして目を細めた。

教室で聞こえてきたことと同じことを聞かれてる。

この子達も、和馬くん達のファン?

やっぱり、モテるんだなぁ。

「あたしは、ただの幼なじみです」

彼女達の反感をかわないように、出来るだけ静かに答えた。

「森田先輩も?」

コクンと頷く。

「本当に、ただの幼なじみ?」

また頷く。

「じゃあ、もうやめてくれないかな」

「え?」

「柏木さん、女子から評判悪いの気づいてる?」

「………」

「柏木さんみたいな普通の子、幼なじみじゃなかったら、普通、和馬くん達と一緒にいられないよ?」

「………」

「和馬くん達が優しいのは、幼なじみだからだよ」

「………」

「普通なら、相手にされない」

言い返す言葉が見つからなかった。

彼女達の言ってることは正しい。

あたしは、ただの幼なじみ。

ヒロくんや、和馬くんや、健くん。

それに、龍兄があんなに優しくしてくれるのは、あたしが、幼なじみだからだ。

そうじゃなかったら、最初から接点なんてない。

小さい頃から当たり前のように目の前にあった環境だから、それに全く気づかなかった。

そっか……。
そうだよね……。

「別に、誰もそんなこと思ってねぇよ」