「柏木なら、普通に3位に入れると思うよ」
ヒロくんが、ニッコリほほ笑んだ。
「まぁ、少なくとも3票は確実だよな」
え? と、和馬くんに目を向ける。
「誰でもいいっちゃーいいんだけど、仕方ないから入れてやる」
和馬くんは横目でほほ笑み、『有り難く思え』と、言葉を続けた。
何よっ。
えらっそうに!!
どうしていつも上から目線なのよっ!!!!
「あれ? 柏木、どこ行くの?」
突然席を立ったあたしを見て、ヒロくんが首を傾げた。
「お昼のパン買ってくるっ!!!」
鞄の中から乱暴に財布を取りだし、和馬くんを睨みつけた。
またヒロくんが首を傾げる。
この前、和馬くんにときめいた自分が信じらんない。
あれは、一瞬の気の迷いだったんだ。
あまりにも星空がキレイだっから勘違いしちゃった。
あの頃と何も変わらない、意地悪な和馬くんだ。
あたしの髪を引っ張ったり、意味もなく追いかけ回したり。
和馬くんは、今も変わらず、あたしを泣かせるプロだ。



