「終わったぁ!!」
最後のテストのチャイムが鳴り、あたしはグデーっと机に突っ伏した。
「解答用紙を後ろからまわしてこーい」
テスト監督の先生がだるそうに言う。
ダメだ。
あの先生のやる気のない声を聞くと、余計疲れが増す。
それに、頭の使い過ぎで何だかギシギシいってるし……
「何だよ。おまえ、出来悪かったの?」
隣の和馬くんが、イタズラな笑みで言った。
「聞かないで。お願いだから、あたしの表情で理解して」
結果が返ってくるのが怖い。
ああ……
今度の土曜日にお母さん達がこっちに来るのに、テストの結果が悪いとガミガミ言われるんだろうなぁ。
「はぁ……」
「ハハッ。大きなため息」
「ヒロくん……」
あたしの机まで来たヒロくんが、眉間にしわを寄せながら笑った。
「もう終わったことは気にしちゃダメだよ」
「そう言うヒロくんは、満足そうな顔だね」
突っ伏した顔を上げ、ふて腐れた。
「別に、普通だよ」
「その普通が、あたし達には“普通”じゃないんだよね」



