10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


あたしの手からスマホを奪い取った和馬くんは、ラインのQRコードを読み取っている。

慣れた手つきで操作をし。

「完了」

今までに見たこともない顔で笑った。

「夜、ラインすっから」

「えっ?」

「どうせ、一人で暇だろ?俺が暇つぶしになってやる」

そう言って、ヒロくんと龍兄のあとを追って歩き出した。

ずるいよ。

そんな顔で笑って言い逃げなんて。

あたしのこの心臓、どうしてくれるの?

静まるまで、時間かかっちゃうよ。


「それじゃね、柏木」

マンションの前で、ヒロくんが振り返った。

「ありがと、みんな。ウチまで送ってくれて」

「ちゃんとカギしめて寝ろよ。トイレもしっかり行っとけよ。それから、お腹もちゃんと入れて――」

「大丈夫だよ、龍兄。柏木だってもう高校生なんだから」

子供の頃のように何から何まで心配する龍兄に、ヒロくんが眉を寄せた。

「……そうか」

龍兄。

なんだか、ちょっと寂しそう。

「おやすみ、柏木」

「おやすみ」