グイっと顎を掴まれ、下まぶたを下にさげられた。
涙でよく見えないけど。
ち、近いよ、和馬くん。
街灯の明かりがあたしの目にあたるように、和馬くんがあたしの顎をあっちにこっちにと動かす。
「うーん。別に入ってねぇと思うけど」
心臓が爆発しそうなのは、あたしだけなの?
近すぎて、和馬くんの息が顔にかかってるよ。
「どの辺が痛むんだ?」
「あ、あぁ、もう大丈夫みたい。ハハッ、涙で流れたかも」
勢いよく顎を引いて、和馬くんから目を逸らした。
街灯の下からも逃げて、多分真っ赤になってるだろう顔を見られないように、頬に手をあてた。
「おい!!」
「は、はいっ!!」



