10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


「健くん、また明日ね」

部屋を出る前にクルリと振り返り、健くんに手を振った。

ああ。 と短く答えた健くん。
片手を少し上にあげ、目を細めてほほ笑んだ。


外に出ると、一番星がキラキラと輝いていた。

もう9月だっていうのに、まだ少し蒸し暑さが残っている。

それに、また灰が降ったのか。

風が吹く度に、アスファルトから舞い上がった灰があたしの目を攻撃してきた。

痛くて目が開けられない。

瞬きする度に、目の中でゴロゴロする。

「ゆず」

下を向いて、立ち止まりながら目をこすっていると。

急に腕を掴まれた。

うまく開かない目を開こうとすればするほど

涙がポロポロこぼれてくる。

「ゴメン、和馬くん。ちょっと待って。 目が痛くて開けられない」

涙を拭いながらまた下を向く。

「何だ、灰が目に入ったのか?」

「うん。 なかなか取れなくて」

流す涙で取れると思ったのに、まだ粒が残っている。

「見せてみろ」