「送ってくって言ってんだよ。早く来いっ!!!」
どうしてそんなに不機嫌なの?
和馬くんはいっつもそうだ。
今まで普通に機嫌よかったのに、急に不機嫌になる。
分かりやすいようで、全くわからない。
「それじゃ、俺らも帰ろうか。柏木もあまり遅くなったら危ないし」
「そだな。ケーキも食い終わったし、お開きとしますか」
不機嫌な和馬くんの一言で、みんながゆっくりとお尻を上げた。
テキパキと後片付けを始めるヒロくん。
「いいよ。あとは俺が片付けるから」
手にしていたグローブを本棚の上に直しながら、健くんが言った。
「早く行ったほうがいい。あいつ、暴れ出すぞ」
そう言って、ドアの向こうに消えていった和馬くんを顎でさした。
「ほんっとにあいつは……少しは大人になれよなぁ。ごめんな、健」
「いいよ。もう慣れたから」
フっと、健くんがほほ笑んだ。



