10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


ドクンドクンドクン――…

な、なに?

心臓が……痛い。

健くんから、目が離せないよ。

顔も熱いし……

そんな真っすぐな瞳で見つめられたら、あたし……

「帰る」

スクっと立ち上がった和馬くん。

プツリと思考が途切れ、やっとで健くんから目を逸らすことができた。

「帰るって、いきなりどうしたんだよ」

ヒロくんが不審そうに眉を寄せる。

和馬くんを見上げる龍兄も、ヒロくんと同じ表情だ。

和馬くんは、ヒロくんに答えることなく、鞄をむんずと掴んでドアへと向かった。

一瞬、健くんを振り返った和馬くん。

ギロリと健くんを睨んでいて。

2人の間に、冷たい空気が走っているような気がした。

和馬くんは、そのまま言葉を発することなく、ドアの向こうに消えていった。

かと思ったが。

「おい。何やってんだ、さっさと来いよ」

顔だけドアから覗かせ、今度はあたしを睨んできた。

「え?あ、あたしもっ!!?」