10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


グローブに視線を落とす健くんの瞳は、とても優しい色をしていた。

「“これだけは”って何だよ」

和馬くんが眉間にシワを寄せる。

健くんは和馬くんを一瞥し、またグローブに視線を落とした。

「べつに?何でもねぇ」

「何でもねぇわけねーだろ。言えよ」

「………」

無言の健くん。

しばらくグローブを眺めたあと、チラリとあたしに目を向けた。

「……?」

ん? と、首を傾げる。

すると――…

健くんは、スっと、鼻に人差し指を立てた。

しかも、目を細めてほほ笑みながら。

高鳴る鼓動。

熱を帯びる頬。

汗ばむ手の平。

――『みんなには、内緒ね』

今も、内緒って事?