10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


お、起きてたの!?
ビックリした!

健くんが取ってくれたものを両手で掴み、驚きのあまり、目と口がグッと開いた。

「……?取りたかったの、それじゃねーの?」

健くんは間抜けなあたしの顔をジッと見て、眉を上げた。

「あ、あぁ、そう!!!こ、これっ。これが取りたかったの!!!」

アハハ、ありがと。

そう言って、手におさまる小さなグローブを少し上にあげた。

「なんだ? それ」

グローブを見て、和馬くんが眉を寄せる。

「きったねぇグローブ」

和馬くんの言う通り、すごく汚れてる。

白い埃はついてるし、傷だらけで土だってついてる。

きっと少しはらっただけじゃ、綺麗にはならないと思う。

クルクル回しながらグローブを眺めていると。

「……あ」

内側の下のほうに、今にも消えてしまいそうな文字が書かれていた。

ヨレヨレの、下手くそな字。

習いたてのひらがなを、一生懸命書いたって感じの……

「アーッ!!!!」

脳の奥深くで眠っていた古い記憶が、新しい記憶を押しのけて前へ出てきた。

「思い出した?」

健くんが、あたしの手からグローブを取った。