10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


たくさんケーキを食べた後、口元をふきながら健くんに目をやった。

まだ、コクリコクリと首が動いている。

よくあんな姿勢のまま眠れるよな。

背筋をピンと伸ばして、シャーペンを握ったまま。

めちゃくちゃ、器用だ。

――ん?

何だろう、あの本棚の上に乗ってるやつ。

位置が高すぎて、ここからじゃ確認できない。

健くんを起こしてしまわないように、そろりと移動する。

うーんと背伸びをして、手を伸ばすけど。

全くかすりもしない。

あと、5センチくらい身長があれば取れるのにぃ。

「どれが取りたいんだ? チビすけ」

――え?

本棚に映った影。

その影は、あたしの身長より遥かに高くて。

「これか。 ほらよ、おチビさん」

あたしの取りたかったものにスイっと手を伸ばし、いとも簡単に取ってくれた。

「あ、ありがと。 健くん」